2016年7月27日水曜日

政治における規範の重要性~沢田



こんにちは、アシスタントアドバイザーの沢田です。

今日は皆さんに、
規範的政治理論の面白さをお伝えしたいと思います。
(政治学の院に行ってる身として、ブログに独自性を出していこうという試み)

将来、政治学や法学を学んでみたいと考えているあなたは特に!!


突然ですがみなさん、「自由」ってなんだと思いますか?


みなさんのお年頃だと、

「受験勉強から解放されて自由になりたいな~」
「大学生になったら自由にバイトやサークルや恋愛を楽しむんだ」

なんて思い浮かべちゃいますよね。

では、「自由」という概念について、学問的に考えるとどう定義されると思いますか?

・日常生活における自由 (する自由、しない自由、自由がある、不自由だ
・法律用語としての自由 (国家からの自由
・政治学における自由 (自由主義
・その他 (自由運動

みなさんがパっと思い浮かべるのは、日常生活における自由、のくくりになりますかね。

規範的政治理論とは、このような、一つの概念が多様な意味をもち
正確に定義することが難しいことを「概念の多義性」と呼びます。

自由だけではなく、「正義」「平等」なども、
概念解釈が様々にできますよね。


自由に関する議論の中で、最も大きな影響を与えたのが
バーリンの提唱した消極的自由と積極的自由の概念です。

消極的自由とは、介入ないし干渉の不在としての自由
積極的自由とは、理性的な自己支配としての自由

になります。

少し難しいですか?

簡単に言うと、
消極的自由なら「○○から自由になった~」と言い換えられるものです。
(外出中はうるさくがみがみ言うお母さんから自由になったぞ~とかね)

積極的自由があるという状態は少し違って、
「若いスポーツ選手がオリンピックに出場するという目標に向かって、
毎日一生懸命トレーニングを積んでいる」などを指すんですね。
つまり自己の意志を実現できること、能力があることの自由、などを指します。


この二つの概念をめぐってもかなり論争が起きているんです。が
たぶんこれ以上書いても読んでくれる人がいなくなりそうなので、笑


今日はこの辺で(^・^)
政治学の勉強、めっちゃ面白いですよ!